玉石混りの砂礫層や岩盤などの硬質地盤に鋼矢板を打設する場合、掘削機と杭打機の2種類の大型機械を用いて作業を行うのが一般的ですが、従来工法では工期・工費に問題があり、環境への悪影響も甚大、安全性にも難点があります。そこで、これらのマイナス面をすべて克服すべく開発されたのが「硬質地盤クリア工法」です。鋼矢板とオーガを連動させながら圧入することで騒音・振動を最小限に抑え、圧入機本体も軽量・コンパクトなので周囲への威圧感もなく高い安全性を誇ります。また、従来工法では困難とされた空頭制限施工や水上、傾斜地での施工も可能となり、システム技術による仮設レス化で環境負荷を大幅に低減させました。
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芯抜き理論」により、パイルオーガで最小限の掘削を行い、地中に芯をくり抜いた状態をつくり出しながら、同時に杭を圧入していきます。掘削はあくまで圧入補助として最小限に抑えるので排土量は少なく、周辺地盤を乱さないため、強い支持力を持った完成杭を構築できます。
オーガ掘削、同時圧入 |
圧入完了、オーガ引抜 |
従来工法で玉石層に杭を打設する場合、まず玉石層を大きく掘削しながら排土して、そこに砂を充填し たあと、杭を打設するのが一般的です。しかしこれでは工費がかさみ、工期も長くなります。
この欠点を、圧入機に装着されたパイルオーガで最小限の先行掘削を行った後に杭を圧入するという方 法によってクリアし、玉石層への圧入を可能にしました。
掘削と鋼矢板圧入を1台の機械で行えるため、極めて効率の良い施工が可能となります。また、先行掘 削は完成杭の継手部をガイドとして行うため、高精度の掘削が可能となります。
先行掘削(先行掘削ヘッド) |
オーガ引抜 |
オーガ掘削、同時圧入 (圧入ヘッド) |
圧入完了、オーガ引抜 |
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高い燃焼効率と独自の油圧制御技術により、オフロード法に適合、国土交通省排出ガス対策型建設機械第3次基準に対応しています。
エンジンの回転数を抑えるエコモードでは、国土交通省の超低騒音基準を高いレベルでクリアしています。
圧入機専用の生分解性作動油(パイラーエコオイル)とグリース(パイラーエコグリース)を使用しています。
万が一、水中や土壌に流出しても自然界のバクテリアによって分解され、生態系に影響を与えません。
バイラーエコオイル、バイラーエコグリースは、(財)日本環境協会のエコマーク認定商品です。 |